緩和ケア内科

概要

急性期総合病院の中でがん患者さんに緩和ケアを提供できるように設置された診療科です。がんの積極的治療と診断時からの緩和ケアの両立を目指した診療支援に取り組んでいます。

緩和『サポーティブケアチーム』が、初回からの抗がん治療を円滑に行えるように入院中から支援し、外来に移行されてからも副作用に対しセルフコントロール可能となるまで見守ります。緩和外来では、外来通院中のさまざまな身体的、精神的、社会的苦悩と向かい合い、家族に対しても包括的に全人的ケアをさせていただいております。

緩和ケア病棟では、"ときに治し、しばしば慰め、つねに緩和する"という理念のもと、症状コントロールに努め、日常生活を支援しております。在宅で過ごす患者さんを診療する訪問診療医や訪問看護ステーションとの連携により、ご希望の場所で療養できるようなサポートも行っています。

どの場面でも、経験豊かな医師、看護師、コ・メディカルが診療にあたり、継続的・総合的な多職種チーム医療を展開しています。

緩和ケア外来・サポーティブケアチーム

アクセス方法

当院にかかりつけの患者さん

主治医、担当ナース、薬剤師、

がん相談支援センターにお声がけください

当院以外の患者さん

かかりつけの病院から診療情報提供書を当院連携室までFAXしてください。

大変混んでおり、タイムリーにお受けできないこともありますので、ご了承ください。

FAX: 011-832-9624

外来担当表

• 緩和ケア内科

スタッフ

瀧川　千鶴子 役職等 副院長　兼 診療補助部長 専門領域 緩和ケア ペインクリニック その他 日本麻酔科学会専門医 日本ペインクリニック学会専門医・評議員 札幌ホスピス緩和ケアネットワーク代表 日本ホスピス緩和ケア協会理事 日本緩和医療学会代議員 日本緩和医療学会認定医 がんプロフェッショナル委員 日本医師会　認定産業医 日本臨床倫理学会　臨床倫理認定士

大場　洋子 役職等 緩和ケア内科部長 専門領域 緩和ケア科 婦人科 その他 日本産科婦人科学会専門医 日本臨床細胞学会細胞診専門医

近藤　千尋 役職等 緩和ケア内科部長代行 専門領域 緩和医学 サイコオンコロジー リエゾン精神医学 その他 日本精神神経学会専門医・指導医 日本総合病院精神医学会専門医・指導医 精神保健指定医 日本サイコオンコロジー学会　登録精神腫瘍医

田中　輝明 役職等 精神科部長 専門領域 リエゾン精神医学 精神腫瘍学 緩和ケア 気分障害 その他 日本精神神経学会専門医・指導医 精神保健指定医 日本うつ病学会双極性障害委員会フェロー 認知症サポート医 日本医師会認定産業医

診療実績

麻薬処方の患者さんは月１回外来緩和ケア管理料が加算されています。

入院中の患者さんは、診察を受ける毎に管理料が加算されています。

緩和ケア病棟

緩和ケア病棟では...

ときに治し しばしば慰め つねに緩和する という理念をもって、病気そのものの治療を目指すことが難しい状況になった方へ、身体の痛みや不安などのつらい症状を和らげ、ご家族や友人と有意義な時間を過ごしていただけるように、チーム一丸となって支えます。

スタッフステーション

例えば...

• 医師や看護師だけでなく様々な分野の専門家が力を合わせて、痛みや苦しさが少しでも和らぐよう、あなたに合った方法を探します。
• 身体の症状だけでなく、不安なことや気がかりなことに対しても、それぞれの専門家が耳を傾け、少しでも安心して療養できるようにサポートします。
• ご本人と同様に、ご家族の方の不安や悩みにも耳を傾けます。
• あなたが大切にしていることを尊重します。ご自分らしい時間を過ごせるようにお手伝いします。
• 療養中のリラックス、気分転換、またはケアの一環として色々なレクリエーションを行っております。
  ・レクリエーション会(月2回)：会話やぬり絵などを楽しみます
  ・ワンコの日(月1回)：かわいいセラピー犬に会うことができます
  ・季節のイベント：季節を感じられるイベントを年に数回開催します
• 体調が落ち着いているときには、訪問看護師等のサービスを利用しながら、自宅で療養できるようにサポートします。

デイルーム

入院の対象となる方は...

がんの治癒を目指した治療が困難な状況で、痛みなどのつらい症状の緩和を必要とし、ご本人やご家族が緩和ケア病棟で療養されることを希望している方です。また、終末期であってもご自宅で過ごせるよう積極的にお手伝いしています。ご本人が病名や病状を理解している方が望ましいですが、様々な状況によりそうでない場合はご相談させていただきます。

対象となる患者さんについて

• 当院で悪性腫瘍の治療を受けていた患者さんが病院での療養を必要としている場合
• 当院で悪性腫瘍の治療中あるいは治療を受けていた患者さんが在宅療養支援を必要としている場合
• ご本人あるいはご家族が近隣地域（札幌市内）に住んでいる患者さんで、悪性腫瘍と診断されており、病院での療養を必要としている場合

※疾患や病状により、当病棟での療養が困難な場合もあります。

病院内の設備や入院費について

• 緩和ケア病棟は充実した看護を行うために、一般の病棟に比べスペースを広くとっています。

• 病床数は26床あります。そのうち22床は個室となっており、プライバシーを守りながらお部屋で面会等もしていただくことができます。

• 全ての個室にはトイレ、洗面所がついており、電動ベッドが導入されています。個室は有料（税込5,500円）となります。

• インターネット環境として、病室内では有線LANがご利用いただけます。当院ではfree Wi-Fiの設置はございませんので、ご了承ください。

• ゆったりとくつろげるラウンジや家族控え室があり、ご家族と充実した時間を過ごしていただけるように配慮しています。（現在は感染症対策のため一部利用を制限しています。）

• ラウンジにはIHクッキングヒーター、電子レンジ、電子ケトルが設置されており、ご利用いただけます。

• 家族控え室にはシャワールームが備え付けられており、付き添い中のご家族が休憩や仮眠等でご利用いただけます。

• 入院にかかる費用は、厚生労働省の定めるところにより、定額制になっております。医療費に関しては各種健康保険が適応となり、高額療養費等の制度も適応となりますので、ご相談ください。

面会・付き添いについて

緩和ケア病棟では下記のルールに基づき面会と付き添いを許可しています。感染流行の状況に応じて変更することもございますので、ご了承ください。

面会について

• 代表の方3名まで：毎日14:00～21:00の間で、30分以内の面会が可能です。
• 上記以外の方：電話予約の上、毎日14:00～17:00の間で、30分以内の面会が可能です。
• 密となることを避けるため、同時に入室できる面会者は2名までとさせていただきます。
• 発熱および、呼吸器症状、消化器症状等の感染症を疑う症状がある場合、ご面会はご遠慮いただきます。
• 体調の確認を行いますので、面会前に必ずナースステーションにお声掛けください。
• 入室時は、手指衛生および患者さま・面会者の方双方の不織布マスク着用をお願いいたします。
• 面会中飲食は禁止となっております。
• 帰宅後も手指衛生、うがいの徹底をお願いいたします。

付き添いについて

• 以下の全ての項目について該当する方については付き添いを許可しています。

・1週間以内に37.0℃以上の発熱や咳・鼻水などの感染症状がない

・1週間以内に新型コロナウイルス罹患者との接触がない

・5日以内にインフルエンザ罹患者との接触がない

• 付き添いは2名以内とさせていただきます。
• 病室内でも原則不織布マスクの着用をお願いいたします。
• 病室に出入りされる際は、必ず手指衛生をお願いいたします。
• 付き添い中は、体調管理のため1日1回検温していただくようお願いいたします。
• 上記対策を徹底していた場合であっても、付き添いによる長時間の接触に伴い、患者さま、ご家族の感染リスクはありますので、ご了承ください。

入院に関してのご相談は...

当院にかかりつけの患者さん

主治医、担当ナース、薬剤師、

がん相談支援センターにお声がけください

当院以外の患者さん

かかりつけ医とご相談の上、かかりつけの病院から診療情報提供書を当院連携室までFAXしてください。

ベッドの空き状況によっては、ご案内にお時間がかかることもございますので、ご了承ください。

FAX: 011-832-9624

医療関係者の方へ（緩和ケア病棟への入棟申込みについて）

当院の緩和ケア病棟への申込みに当たっては、つぎのリンク先のページをご確認ください。

• 医療関係者の方へ

緩和ケア病棟の診療実績

疾患別入院患者数（2022年度）

（人）

肺・縦隔（肺がん・縦隔腫瘍など）	58
消化管（胃がん・大腸がんなど）	55
肝・胆・膵（肝がん・胆管がん・膵がんなど）	51
腎・膀胱・前立腺（腎がん・膀胱がんなど）	14
子宮・卵巣（子宮がん・卵巣がんなど）	23
乳腺（乳がん）	11
その他	13
合計	225