がんに対する放射線治療

Ⅰ強度変調放射線治療

当院では比較的少ない副作用で強力に治療することができる強度変調放射線治療(IMRT)を行っており、主に前立腺がん、肺がん、食道がん、咽頭がん、脳転移などで活用し、院内外の患者さんに提供しております。準備に時間がかかるため、狙い付け用CTを撮影してから2週間程度のお時間をいただいております。治療開始日が決まりましたらご連絡いたします。

根拠の高い標準治療を提供するために、前立腺がんは泌尿器科、肺がんは呼吸器科、咽頭がんは耳鼻科・腫瘍科、脳転移は脳外科、食道がんは外科・腫瘍科と検討し、個別の意向に沿った治療を選択することができます。

ご相談は地域連携室へ 

主治医からの診療情報提供書と画像が必要です

電話 0120-552-303

FAX 011-832-9624

Ⅱ密封小線源治療について

子宮頸がんや前立腺がんなどで密封小線源治療を行う場合は、密封小線源治療の設備を

持っている大学病院やがんセンターに紹介しています。「密封小線源治療はこれらの施

設で受ける」ご希望がありましたらお申し出ください。治療に先立って紹介先の

放射線治療医が当院に来て診察させていただく場合もあります。

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Interventional Radiology :IVR 画像下治療

2022年度より本格的にInterventional RadiologyIVR:画像下治療)部門を立ち上げました.IVRはわずか数ミリの傷で完結できる侵襲性の低いやさしい治療です.体の負担が気になる方には,高い効果を担保しつつやさしい治療が可能です.当科のIVRでは,脳血管と心臓以外の全身を範疇として,血管造影や塞栓術などの血管系IVRや,焼灼術・ドレナージ・生検などの非血管系IVRを施行しています.がん治療に関しては,動脈塞栓術(TAETACE)やラジオ波凝固療法(RFA),動注化学療法などをはじめとして,各臓器に対して幅広く根治的,緩和的なIVRを施行していきます.

各診療科からIVR適否の相談を受けた後,適応のある疾患に対して各診療科にサポートをいただきながら施行しております.各専門診療科受診のうえでの、治療になりますことをご理解ください。

20221月から12月までの実績〉

IVR手技 症例数
ラジオ波凝固療法(肝細胞癌) 14
選択的動脈化学塞栓術(肝細胞癌) 22
子宮動脈塞栓術(子宮体癌からの出血) 1
動脈塞栓術(出血/仮性動脈瘤、胸膜腫瘍術前塞栓) 4
気管支動脈塞栓術(喀血) 2
血管造影(消化管出血疑い,肝細胞癌精査) 2
生検(腎悪性腫瘍疑い,直腸癌骨盤内再発疑い) 2
経皮ドレナージ(膿瘍、気胸) 15
CV/CVポート/FDL 9

当院で可能なIVR

  • 各診療科に対して:CV挿入,CVポート留置,血管内異物除去,経皮的生検 ,経皮的ドレナージ術, PTEG,血管造影,末梢性動脈瘤塞栓,動脈出血の塞栓やステントグラフト内挿
  • 呼吸器内科:肺AVM塞栓,喀血BAE,悪性大静脈症候群に対するステント留置
  • 消化器内科:肝・胆道疾患にかかわる経皮的手技(塞栓・動注化学療法・ドレナージ),内臓動脈瘤(真性/仮性)塞栓,消化器領域の動脈出血塞栓,SMA/CA狭窄ステント留置
  • 外科:経皮的ドレナージ,動脈塞栓,門脈塞栓,2型エンドリーク塞栓,リンパ管造影・塞栓
  • 産婦人科:子宮筋腫や出血に対する子宮動脈塞栓術(UAE),悪性腫瘍に対する動注化学療法
  • 泌尿器科:腎出血塞栓,腎AVM塞栓,血管筋脂肪腫塞栓,腎動脈瘤塞栓,膀胱癌動注化学療法
  • 耳鼻科:頭頚部動注化学療法,術前動脈塞栓
  • 放射線治療科:がん放射線治療に必要な金属マーカーの経皮的留置

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