病理診断科
1.研修目標
病理診断学の基本の修得
2.研修指導医
3.研修内容
(1)病理組織診断
(1−1)各臓器の肉眼所見の取り方、適切な切り出し方法を学ぶ
- 臓器の切り出しと病理解剖に参加し、各臓器の正常構造と異常所見を学ぶ。
- 腫瘍性疾患に関しては、取扱い規約に則って肉眼所見を記録し、適切な切り出し方法を学ぶ。
- 非腫瘍性疾患に関しては、炎症、虚血、壊死、嚢胞、憩室などの異常所見を学び、適切な方法で記録する。
到達目標
- 各臓器の正常部と異常部を見分けることができ、適切に説明・記録できる。
- 腫瘍性疾患については、各種癌取扱い規約に則って、適切に肉眼所見を説明・記録できる。
- 各臓器を適切に配置して肉眼写真を撮影することが出来る。
- 適切に各臓器の切り出しを行うことができる。
- 病理標本作成過程を理解する。
(1−2)顕微鏡での診断と病理診断報告書作成(病理組織診断、術中迅速組織診断など)
- 光学顕微鏡の操作方法、病理診断システムの操作方法、病理報告書の記載方法を学ぶ。
- 腫瘍性疾患に関しては、各種の癌取扱い規約に則った組織型分類、各種因子の記載方法を学ぶ。非腫瘍性疾患の基本的な見方を学ぶ。
- 毎日の組織診断ディスカッションの際には、担当している症例に関して、自ら顕微鏡を操作しつつ指導医・上級医に組織所見を説明する。
到達目標
- 各臓器の正常所見と異常所見(腫瘍、炎症、過形成、化生など)を理解し鑑別できる。
- 専門用語を理解して正確に組織所見を説明できる。
- 胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌、甲状腺癌、卵巣癌の病理診断報告書を作成できる。
- 食道癌、膵癌、胆管癌、子宮癌、膀胱癌、腎癌、前立腺癌、皮膚癌、肝癌、頭頸部癌のうちいくつかの病理診断報告書を作成できる。
- 胃炎、慢性胆嚢炎、急性虫垂炎、慢性扁桃炎など、頻度の高い非腫瘍性疾患の病理診断報告書を作成できる。
(2)細胞診断
- 毎朝行われる細胞診断検討会に参加する。
- 細胞診標本の作成過程を理解する。
- 細胞診断の基本を理解する。
(3)病理解剖
- 研修期間中に病理解剖があれば、上級医の指導のもとで副執刀をする。
- 研修期間が2ヶ月以上の研修医はCPCで病理側の発表を行う。
- 病理解剖を通じて、個々の臓器での診断だけではなく、複数の病態とその関連性、死亡に至った原因を理解、推測する。
到達目標
- 上級医の指導のもとで、多臓器にまたがる疾患、複数の病態とその関連性、全身状態を考慮し、死亡に至った原因を推測できる。
(4)診療科とのカンファレンス
- 研修期間中に開催される各臨床科(外科、内科、放射線科、皮膚科など)とのカンファレンスに参加する。
- カンファレンスにおいて、臨床所見・画像所見と病理所見との対比を行い、病理診断との整合性ついて、各科と共同で吟味する。
- 上級医が行う病理所見のプレゼンテーションの仕方を学ぶ。また、自身が診断に関わった症例などにについて、上級医の指導のもと病理所見のプレゼンテーションを行うことがある。
(5)CPCやCancer boardへの参加
- 研修期間中に開催される剖検症例のCPCおよびCancer boardに参加する。
- 臨床所見・画像所見と病理所見との対比を行い、病理診断との整合性ついて、各科と共同で吟味する。
- 個々の臓器での診断だけではなく、複数の病態とその関連性を理解する。
4.研修スケジュール
日程
| 8:30~9:30 |
病理診断(鏡検、報告書作成) |
| 9:00~9:30 |
病理診断科ミーティング、細胞診ディスカッション |
| 9:30~12:00 |
病理検体切り出し、病理診断(鏡検、報告書作成) |
| 12:00~13:00 |
昼休み |
| 13:00~14:00 |
病理診断(鏡検、報告書作成) |
| 14:00~15:30 |
病理診断ディスカッション |
| 15:30~17:15 |
病理診断(鏡検、報告書作成) |
週間予定
| 月曜日 |
第4週 |
18:15~19:30 |
消化器科勉強会 |
| 第2週 |
17:00~17:30 |
Cancer board |
| 第4週 |
17:30~18:15 |
呼吸器病理カンファレンス |
| 水曜日 |
毎週 |
17:00~17:15 |
消化器外科カンファレンス |
| 第4週 |
17:30~18:30 |
CPC |
研修期間中の予定