消化器内科

1.研修目標

消化器関連の症状・症候、手枝、病態、治療を身につける

2.研修指導医

  • 関 英幸(指導責任者)
  • 藤田 淳
  • 菅井 望
  • 曽我部 進
  • 小林 良充
  • 松薗 絵美

3.研修内容

(1)消化器疾患の初期診療に必要な基本的診察法を行うことができる

到達目標

  1. 問診を適切に要領よく行うことができる。
  2. 以下の症状を有する患者に対し、身体所見を正確に要領よくとることができる。
  • 全身倦怠感
  • 食欲不振
  • 体重減少、体重増加
  • 浮腫
  • リンパ節腫脹
  • 黄疸
  • 嘔吐・嘔気
  • 胸やけ
  • 嚥下困難
  • 腹痛
  • 腰痛
  • 便通異常
  • 吐血
  • 下血

(2)消化器疾患の診断に必要な基本的検査法を適切に指示し、結果を解釈することができる。

到達目標

以下の検査の適応が判断でき、その結果を解釈できる

  • 一般検尿検査
  • 便潜血反応
  • 末梢血液検査
  • 生化学検査
  • 肝炎ウイルス検査

以下の検査を指示し、その主な以上を指摘できる

  • 胸部単純X線写真
  • 腹部X線写真

以下の検査の実際を見学・介助し、その適応偶発症などを理解するとともに主な異常を指摘できる

  • 上部・下部消化管造影検査
  • 上部・下部消化管内視鏡検査
  • 腹部超音波検査
  • ERCP検査
  • 腹部血管造影検査
  • 腹部CT検査

(3)主な消化器疾患の初期診療に必要な手技を身につける。

到達目標

  • 皮下、皮内、筋肉、点滴注射および静脈確保を自ら実施することができる
  • 腹水穿刺法の手技について、その方法、合併症を説明することができる
  • 胃管を安全に挿入することができ、その管理をすることができる
  • 中心静脈カテーテル留置手技についてその方法、合併症を説明することができる

(4)主な消化器疾患の病態生理を理解し、基本的な治療を説明することができる

  1. 以下の疾患の病態生理を理解する
  2. 以下の疾患の治療法に使用する薬物の反応、禁忌、使用量、副作用、配合禁忌、使用上の注意を説明することができる
食道疾患 胃食道逆流症(食道炎)、食道癌、食道静脈瘤
胃十二指腸疾患 急性胃粘膜病変(AGML)、慢性胃炎、消化性潰瘍、胃癌、Helicobacter pylori感染
小腸・大腸疾患 慢性便秘、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、大腸癌、感染性腸炎、腸閉塞、急性虫垂炎、偽膜性大腸炎
肝疾患 急性肝炎、慢性肝炎、アルコール性肝障害、薬物性肝障害、肝硬変、肝癌
胆道疾患 総胆管結石、胆石症、胆道感染症、胆道癌
膵疾患 急性膵炎、慢性膵炎、膵臓癌
横隔膜、腹膜疾患 横隔膜裂孔ヘルニア、急性腹症、腹膜炎

(5)内視鏡、病棟、手術患者、術後病理カンファレンスへの参加

消化器病患者の診断、治療方法を理解する。

4.研修スケジュール

日程
8:30~12:15 病棟業務、内視鏡検査、超音波検査、新患外来、など
12:15~13:15 昼休み
13:15~17:00 病棟業務、透視検査、内視鏡治療、など
17:00~ 各種カンファレンスなど
週間予定
月曜日 第1週 19:00~20:30 術後病理カンファレンス(7階カンファレンス室)
火曜日 毎週 19:00~20:00 内視鏡カンファレンス(7階カンファレンス室)
水曜日 毎週 17:00~18:00 手術症例カンファレンス(7階カンファレンス室)
木曜日 毎週 17:00~18:30 病棟カンファレンス(7階カンファレンス室)
研修期間中の予定
  • 研修レポート提出(研修修了時まで)