認知症看護認定看護師
2007年入職 4西病棟勤務
認知症の人とそのご家族が療養生活、外来での通院生活が安心で安全なものとなるように病院全体で見守れる環境を作りたいと思っています。
  • Q1.この病院を選んだ理由はなんですか

    私は、他院で新卒から看護師4年目まで一般内科病棟で急性期から慢性期、終末期の看護を経験しました。その中で、救急や外科系の看護に興味をもつようになりました。当院はがん診療と救急医療の2本柱であり、積み重ねた内科での看護経験を活かしながら自分のキャリアアップが出来ると感じ当院を選びました。

  • Q2.なぜ認知症看護認定看護師を選んだのですか

    当院で働いている中で、急性期治療を受ける認知症患者さんの看護の難しさを感じていました。入院という環境変化に加え、治療による認知症患者さんへの影響は大きいことを実感し、少しでも認知症患者さんが安全・安心して治療を受けられるように、ご本人が望む場所へ戻れるように看護を行いたいと考えるようになりました。また、超高齢社会に突入している中で当院を取り巻く地域環境も例外ではないです。そういった環境を考えても認知症看護認定看護師としての役割は大きいのではないかと考え資格取得を考えました。

  • Q3.資格取得と業務は両立できましたか。資格取得で病院のサポートはありましたか

    認定看護師教育機関への受験の時や教育機関を修了後の認定審査までの期間では、業務を行いながらの勉強は正直に言うと大変でした。休日だけではなく、通勤時間や勤務後に時間を作り勉強するなどの工夫をしていました。仕事は看護業務だけではない中で、試験が近づいてくるとスタッフの方から私の業務を軽くなるように声をかけてくれるなどたくさん助けてもらい協力してくれました。認定看護師教育機関で研修中の勤務形態は研修扱いとなり、月給を頂きながら研修を受けることができました。教育機関での生活は7カ月に及ぶため病院からの支援は大きかったです。また、教育機関や認定審査の合格発表の時には病棟師長をはじめ、病棟スタッフと一緒に発表を確認し本当はダメですが病棟の中で歓喜の叫びをしてしまいましたね。自分のことのように喜んでくれた師長さんやスタッフのみなさんには感謝しかありません。今後の私の活動で恩返しをしていきたいと思いました。

  • Q4.認知症看護認定看護師としての活動はどんなものがありますか

    私は病棟で勤務していますので、いままで通り看護業務を行っています。その中で、認定看護師としての役割にもある実践・指導・相談を病棟で展開しています。また、病棟に限らず院内の活動として、活動時間を設けてもらい各病棟でカンファレンスに参加し認知症看護への助言を行っています。

    認定看護師として、当院で何が求められているのか、何ができるのか、を考えながら活動していますが悩むことも多々あります。当院には各分野での認定看護師・専門看護師の資格をもっている先輩方がたくさんいらっしゃいますので、私がつまずいた時には先輩方に相談しながら活動できる環境に恵まれています。

  • Q5.今後の目標はなんですか

    認知症看護認定看護師として、認知症の人の権利を守り、意思を尊重し、認知症の人とそのご家族が療養生活、外来での通院生活が安心で安全なものとなるように病院全体で見守れる環境を作りたいと思っています。当院で働いている全ての職員が、認知症の人とそのご家族を見守ることができる病院環境を作りたい思いがありますが大きすぎる目標ですね。まずは、看護師がそれぞれの部署で関わる認知症の人とそのご家族への認知症看護が実践できるよう認定看護師として活動したいと思います。