生理検査

生理機能検査とは、検査担当者が患者さんに直接接して行う検査です。生理検査は、循環器に関するもの(心電図・他)、聴力に関するもの、神経系に関するもの(脳波・筋電図・他)、呼吸器に関するもの(肺活量・他)、超音波画像診断を使用するもの(心エコー・頸動脈エコー・他)などがあります。

心電図検査

心電図検査とは

心臓は、微量の電気を周期的に発生していて、その電気が心臓の筋肉(心筋)を伝わることによって、収縮・拡張し、その力で全身に血液を送っています。心筋を伝わる電気の状態を、身体の表面に装着した電極を通して、心臓が規則正しく動いているか、心筋に傷害がないかどうかを、いろいろな角度から見ています。

検査の流れ、所要時間

患者さんは、手首・足首・胸を出し、ベッドに寝ていただきます。

手首・足首・胸に電極を装着し検査を行います。

検査時間は3分前後です。

このほかに、自律神経機能検査(CVRR)や、運動負荷心電図検査ホルター心電図検査があります。

CVRR

自律神経機能検査(CVRR)とは

心拍変動は規則的に正しいものとされていますが、脈と脈の間隔(R-R間隔)の不整が起こることがあります。これは吸気に減少し、呼気時に増加したり、自律神経機能が障害された状態では減少したり、消滅したりします。ただし、心房細動などの不整脈がある場合、安静を保てない場合には行えないこともあります。

検査の流れ、所要時間

心電図検査同様に、安静仰臥位を保った状態で行います。

通常呼吸または深呼吸をして心拍数を100拍分測定し、R-R間隔の変化を調べます。

検査時間は3分前後です。

運動負荷心電図検査(トレッドミル負荷、マスター心電図負荷)

運動負荷心電図とは

心臓に負荷がかかるような運動をしてもらい、心電図の変化を調べます。通常の安静時心電図では、心筋梗塞、狭心症、心筋症などの心筋異常、不整脈、電解質異常などを評価することができます。

しかし安静時心電図では変化が現れず、運動時にのみ心電図変化を起こす病気(例:労作性狭心症)もあります。そのような病気の評価をします。

検査の準備

上下の分かれた服、また、運動しやすいズボンでお越しください。

検査前の飲食は出来るだけ避けてください。

また、運動して心臓に負荷を与える検査ですので、検査前はできるだけ安静にして下さい。(急いで来られた場合、すでに心拍数が速くなっていることもあります。)

トレッドミル負荷心電図検査の流れ、所要時間

胸に心電図の電極(シール)、腕に血圧計を装着したまま、回転するベルトの上を約5〜10分程度歩き続けて心電図と血圧を測定します。3分毎にベルトの速度と傾斜を上げて運動量を増やしていき、目標の心拍数(年齢により異なります)に達するまで続けます。ただし、胸の圧迫感や痛み、運動についていけなくなった場合、または心電図の有意な変化が認められた場合は、検査を途中で止める事があります。

検査の準備から検査終了まで30分前後です。

マスター心電図負荷検査の流れ、所要時間

安静時心電図と同様に上半身のみ肌の見える状態で、裸足になっていただき、小さな階段の昇降運動をします。運動の前に安静時の心電図を記録した後、階段を昇降します。運動後はすぐにベッドに横になり、心電図を記録し、運動前との変化を見ていきます。

階段昇降のリズムは年齢や性別、体重により異なります。

運動時間は、1分30秒、3分、4分30秒のいずれかで、先生からの指示により異なります。

検査の準備から検査終了までは15分前後です。

血圧脈波(ABI)検査

血圧脈波検査とは

動脈の詰まり・狭窄、動脈のかたさを調べる検査です。

ABI:動脈の詰まり

足の動脈の詰まりを表すのが「ABI」です。仰向けの状態で足首の血圧を測定すると、通常は、腕の血圧と同じくらい、あるいは少し高い値となります。しかし足の動脈が詰まっていると、腕の血圧に比べて足首の血圧は低くなります。そのため「腕の血圧」と「足首の血圧」の比をみて足の動脈の詰まりを診断します。動脈の詰まりや狭窄があると、「ABI」の値は低くなります。また、その症状は「足の痛み」としてあらわれることが多いといわれています。

CAVI:動脈のかたさ

動脈のかたさを表すのが「CAVI」です。動脈は血液を全身に送るポンプの役目を果たしていますが、ポンプの内側の圧力(血圧)が変化したときのふくらみ具合をみることによって、ポンプのしなやかさ、つまり、動脈のかたさがわかるというものです。動脈硬化症が進んでいるほど、「CAVI」の値は高くなります。

検査の流れ、所要時間

上腕と足首に血圧の帯(カフ)を巻き、両手首に心電図電極を装着し、胸に心音マイクを置きます。同時に心電図・心音図・脈波を測定します。検査時間は5~10分です。

呼吸機能検査

呼吸機能検査とは

口から出入りする空気の量やガスの質を分析して、肺の機能を調べます。肺の容量や弾力性、ガス交換能などを測定し、レントゲンやCT検査ではわからない肺の働きを調べます。

検査は主に、呼吸器系疾患(肺気腫・間質性肺炎・気管支喘息・慢性気管支炎など)の診断のために行います。そのほか手術前など全身の状態をチェックする目的で行う場合もあります。

検査の流れ、所要時間

マウスピースを口にくわえ鼻をクリップでふさいで、空気を吸ったり吐いたりします。

検査時間は項目ごとに変わり、5〜60分です。

肺活量(SVC)

肺の容量の変化量を示します。ゆっくり、最大限に深呼吸を行います。

努力性肺活量(FVC)

最大限に強く早く呼出することで、肺の呼吸筋力や、気道抵抗を含む気道の狭窄を調べます。

機能的残気量(FRC)

呼吸を吐いた後に、肺の中にどれくらいの空気が残っているかを調べます。

ヘリウムガスを使用し、3~4分ほど安静時呼吸を繰り返していただき、測定を行います。

肺拡散能力(DLco)

取り込んだ酸素と、体内の二酸化炭素のガス交換を、肺(肺胞)でどのくらい行えているかを調べます。

一酸化炭素を使用し、数秒間の息止めや最大限の深呼吸をしていただき、測定を行います。

クロージングボリューム(CV)

肺の末梢気道(細気管支レベル)の閉塞の程度を調べます。

ゆっくりとした最大限の呼吸をしていただき、測定を行います。

聴力検査

聴力検査とは

耳の「きこえ」を調べる検査です。

標準純音聴力検査(AG)ティンパノメトリー(TG)音響性耳小骨筋反射検査(SR)標準語音聴力検査内耳機能検査(SISI)自記オージオメトリー(TTS)耳音響放射(OAE)聴性誘発反応検査(ABR)、があります。

検査の目的、検査の所要時間は以下を参照ください。

標準純音聴力検査(AG)

聴力検査のなかで最も基本的かつ重要な検査です。

両耳にヘッドホンを装着し、7種類の周波数が異なる大きな音や、かすかな音が聞こえるたびにボタンを押していただきます。聞こえがどのくらい、どのように悪くなっているのかの情報を得るために行います。検査時間は、20分前後です。

ティンパノメトリー(TG)

鼓膜の動きの程度を調べる検査です。外耳の空気圧の変化を作り、鼓膜に当てた探査音のはね返り具合から、鼓膜の振動のしやすさを調べます。

耳栓をして外耳道内に空気を送り加圧してから減圧していき、その変化をみます。

中耳炎や耳管狭窄症などの診断に有用な検査です。

検査時間は、1分前後です。

耳小骨筋反射検査(SR)

耳の中にある耳小骨は音を内耳に伝える大切な骨で、そこに付着する筋肉は大きな音を聞くと内耳の障害を防ぐために収縮します。耳小骨筋の1つは顔面神経に支配されていますので、顔面神経麻痺の部位診断に有用です。顔面神経麻痺の症状としてあげられるのは、顔の痺れ、まぶたがしっかりと閉じられない、口から食べ物がこぼれることがある、などです。また、外傷によって耳小骨が外れてしまったり、耳小骨が固まって起こる難聴では、反射が低下します。

検査を行う方の耳にプローブ(耳栓)を入れ、反対耳にはヘッドホンを付けて検査します。

徐々に大きな音を聞いて頂き、耳小骨の収縮の様子を波形に出します。

検査時間は、2分前後です。

標準語音聴力検査

語明聴力検査では、日常会話で使われる語音、「あ」とか「い」などの語音が使われます。

検査語音がとの程度の音の大きさだと何%聞こえるかを調べる検査です。

ヘッドホンから流れる語音を聞いて、紙に書いていただきます。そして、左右各々、音の大きさを変えながら正答率を調べます。

音自体の聞こえの程度というのは、純音聴力検査で分かりますが、さらに語音聴力検査も追加して行う意義としては、「難聴の原因となっている障害部位の推定」、「純音聴力検査の結果の信頼性の確認」、「補聴器を付けた場合、効果があるかどうかの推定」などがあります。

検査時間は、60分前後です。

SISI検査(内耳機能検査)

難聴の種類、耳のどの部位に異常があるかを調べる検査です。メニエール病など、内耳性の感音性難聴では、音の変化を強く感じることがあります(聴覚の補充現象)。健常の耳では気付かないわずかな大きさの音の変化に対し、どの程度認識するかを調べます。

ヘッドホンから一定の持続音を聞き、音が大きくなったことに気付いたらボタンを押すという検査です。20回繰り返していただき、そのうち何回気付いたかを割合で表わします。

検査時間は、15分前後です。

TTS(ベケシー)検査

難聴の種類、耳のどの部位に異常があるかを調べる検査です。聴神経幹や脳幹障害などが原因となる後迷路性難聴では、時間経過とともに、それまで聞き取れなかったような小さな音を聞き取れるようになることがあります。(一過性閾値上昇)

ヘッドホンから、プープーという音が聞こえている間だけボタンを押していただきます。約2分間続けて検査します。次に、プーーという連続音で同様にボタンを押していただきます。

検査時間は10分前後です。

聴性脳幹反応検査(ABR)

脳波を利用した聴力検査です。この検査は、音に反応する脳波を記録しますので、新生児や乳幼児、小児、知能の低下があって普通の検査ができないとき、および脳腫瘍による難聴の診断に極めて有用です。また、脳波の波形を分析することによって、難聴の程度や障害部位を診断することが出来ます。

ベッドに横になり、左右の耳たぶと頭頂部、額の四か所に電極を付けます。ヘッドフォンを装着し、そこから聞こえてくる数種類の音に対する、脳幹の反応波形を記録します。

痛みや危険はありませんが、得られる波形はとても微弱なので、一つの音に対し500~1000回ほど繰り返し記録します。動いたり、声を出すと記録ができません。睡眠薬を用いる場合もあります。

所要時間は40~100分前後です。

耳音響反射(OAE)

耳から音を聞かせると、その音が内耳を振動させます。その振動が外耳に反射して音が返ってくるかどうかを調べます。検査時間は、5分前後です。

脳波検査

脳波検査とは

脳が活動しているときに生じる電位の変動を、頭皮上に置いた電極から記録していきます。

てんかん、脳腫瘍、頭部外傷、脳血管障害、睡眠の異常などの診断に大変重要な検査です。

検査の流れ、所要時間

頭部に印をつけ、消毒等の下処理をし、平たい電極にペーストを付けて頭部に装着していきます。(電極は、頭部・耳・肩の計19か所装着しますので、装着だけで20分ほどかかります。)

その後、ベッドに横になり、光を照射したり、深呼吸をしていただき、入眠までの脳波を測定します。

電極は体の中で発生している電気信号を記録するもので、電極から体に電気が流れることはありませんので、痛みや副作用はありません。

検査時間は、60~90分前後です。

超音波検査

超音波検査とは

超音波(耳には聞こえない高い周波数の音)の反射を使って、身体の臓器の状態をみる検査です。

超音波は人体への影響はないとされていますので、苦痛を伴うことがなく、安心して検査を受けていただくことができます。

検査部位は心臓腹部血管(頸動脈、腎動脈、深部静脈血栓、シャントなど)、体表(甲状腺、乳腺、関節など)です。

検査時間は、20分前後です。(血管エコーは40分前後です。)

心臓エコー

実際に動いている画像をみながら、心機能評価(ポンプ機能)、壁運動評価、弁膜疾患、先天性心疾患や血流などの動態・形態診断を行います。心疾患の診断に有用な検査です。

お胸が広く開いた状態で(場合によっては上半身の衣類を脱いでいただきます)、左側臥位、仰向けの状態で胸にゼリーを塗り、検査をします。

腹部エコー

上腹部は、主に肝臓、胆嚢、腎臓、脾臓、膵臓などの臓器の状態をみる検査です。臓器の大きさ、びまん性変化や炎症の有無、腫瘤の大きさや形態評価、臓器の形態異常などがわかります。

下腹部は、主に腸管や膀胱などをみます。腸管の炎症、拡張、腸重積や虫垂炎、腹水の貯留などがわかります。また、子宮や卵巣などをみることもできます。

上半身の服をまくり、ズボンあるいはスカートを軽くおろし、お腹を広く出していただきます。

仰向けの状態でお腹にゼリーを塗り、息を吸ったり止めたりしながら検査をします。

血管エコー

頸動脈エコーは、頸部の血管(頚動脈)の壁の状態を調べます。壁の厚さや、プラークの有無やその状態を調べます。頸動脈の状態を調べることで、全身の動脈硬化の程度を表す指標を評価できます。また、血液の流れから、盗血症候群の評価も行います。

首元を広く見える状態にしていただ仰向けの状態でお腹にゼリーを塗り、息を吸ったりと止めたりしながら検査をします。

深部静脈血栓エコーは、下肢の静脈内の血栓の有無や状態を調べます。静脈内に血栓ができると、症状として足のむくみ、痛み、変色などが現れます。また、出来たばかりの血栓が血流にのって移動し、肺の動脈を詰まらせると肺塞栓症を起こし、胸の痛みや呼吸困難などの症状が起こります。

下半身は下着一枚になり、バスタオルをかけ、仰向けや座った状態で足にゼリーを塗り、検査をします。時折、お腹や足を押されることもあります。

下肢静脈瘤エコーは、足の静脈血管の状態を調べます。静脈の中には静脈弁があり、血液の逆流を防いでいます。静脈弁がなんらかの原因で壊れると、血液が逆流してその下にある静脈に血液が溜まり、「下肢静脈瘤」を引き起こします。下肢静脈瘤は見た目が悪くなるだけではなく、炎症など様々な症状がおこります。

下半身は下着一枚になり、バスタオルをかけ、仰向けや座った状態で足にゼリーを塗り、検査します。

動脈エコーは、主に動脈の狭窄の有無や状態を調べます。動脈硬化が進行し、血管が細くなると血液の流れが悪くなり、歩行時に下肢の痺れなどの症状が現れます。

(閉塞性動脈硬化症)

検査部位の素肌を出していただき、ゼリーを塗り、検査します。

シャントエコーは、血管(シャント)の状態を調べます。シャントとは、手術によって動脈と静脈を人工的につなぐことで静脈に流れる血液の量を多くし、太くなった静脈に針を刺して透析に必要な血液を取り出せるようにしたものです。

時間が経つにつれてシャントにはさまざまな変化(合併症)が起き、透析中にトラブルを生じることがあります。合併症としては血管の内部が狭くなり、血液が流れにくくなる狭窄がもっとも多く、そのほかに手指や腕の腫れ、瘤、感染などがあります。狭窄が原因で生じる透析中のトラブルには脱血不良、静脈圧の上昇、止血時間の延長、穿刺困難などがあげられます。これら合併症の状態やトラブルの原因を調べるための検査です。シャントの部位の素肌を出していただき、ゼリーを塗り、検査をします。

体表エコー

甲状腺エコーは、甲状腺の大きさ(肥大や萎縮の有無)、びまん性の変化や炎症の有無、腫瘤の有無、また腫瘤の大きさや数、形態異常などがわかります。また、副甲状腺や顎下腺、耳下腺、リンパ節も同様に調べることができます。

首回りを広く出していただき、鎖骨から耳のあたりまでゼリーを塗り、検査をします。

乳腺エコーは、乳腺症や、腫瘤の有無を調べます。手で触れないようなしこりを検出することができます。マンモグラフィのように痛みを伴わず、被爆がないので妊娠中でも検査が可能です。同時に腋下のリンパ節も検査します。

上半身の衣類をすべて脱いでいただき、バスタオルをかけ、ゼリーを塗り検査をします。

関節エコーは、主に指、手、膝、足関節の状態を調べます。関節の間の組織の腫れ(滑膜肥厚)の有無や、血流の有無や程度を調べます。リウマチを診断や、治療の効果を評価する検査です。レントゲン写真ではわかりにくい小さな骨の変化や炎症の程度が検査できることもあります。

検査部位の素肌を出し、ゼリーを塗り、検査をします。

上記以外の部位についても症状に応じて、検査を行っています。

神経伝導速度検査

神経伝導速度検査(MCV,SCV)とは

神経伝導速度検査(MCV,SCV)は、神経や筋肉の機能を調べる検査です。

電気刺激を用いて神経の伝わり方に障害がないか、伝わる早さが遅くなっていないか等を調べる検査です。電気を使いますのでビリビリとした痛みを伴う検査です。

主に感覚障害(手足の痺れなど)や運動障害(歩行障害などの筋力低下)、その他、手足が勝手に動いてしまう不随意運動や手足が突っ張ってしまう筋緊張異常などの病態評価や診断に有用な検査です。

検査時間は、30~60分前後です。検査する神経の数によって異なります。

顔面神経(ENOG)検査とは

顔面神経の検査です。顔の表面から顔面神経を電気刺激し、顔面を動かす筋肉の活動電位を波形として記録する検査です。顔面神経麻痺の治療方針、予後の判定などに用いられる検査です。

検査時間は、30~60分前後です。

皮膚灌流圧(SPP)検査

皮膚灌流圧(SPP)検査とは

皮膚表面から1~2㎜程度の深さにある毛細血管の血流が、どのくらいの圧で流れているのかを示します。主に下肢虚血の重症度を調べる検査です。

検査の流れ、所要時間

仰向けの状態で下肢(主に足先)に血圧計を巻いた状態で検査をおこないます。

検査時間は、40~50分前後です。

ホルター心電図検査(24時間心電図測定検査)

ホルター心電図検査とは

日常生活における心電図の変化をみるために、携帯可能な機器にICカードをいれ、24時間の連続した心電図を記録する検査です。

日常生活での不整脈や狭心症の出現、無自覚の発作、睡眠中の発作の検出を目的としています。

検査の流れ、所要時間

上半身の衣類をすべて脱いでいただき、消毒等の下処理後、電極シールを胸に四か所、おへそのあたりに記録機器を装着します。その状態で約24時間過ごしていただきます。

検査中は、行動や症状についての記録をしていただきます。

(心電図変化との関係を調べるためですので、出来るだけ詳細な時間を記録していただきます。)

検査にかかる時間は装着と説明で15分前後です。

※上下別々の着替えやすい服装で来院下さい。

※装着時、入浴はできません。

24時間血圧測定検査

24時間血圧測定検査とは

携帯型の血圧測定器により、1日における血圧の変動や血圧の薬の効果を24時間に渡って調べる検査です。心臓は1日約10万回も拍動しており、血圧は活動状態や体調、精神状態や環境などで変動します。24時間の血圧を測定することによって、診察時以外の日中や夜間、活動中や起床時等の血圧を測定し、隠れた高血圧を見つけたり、仮面高血圧、白衣高血圧にも有用です。

検査の流れ、所要時間

上半身は肌着になって頂き、左腕に血圧を測るカフを巻き、腰回りに機械を装着します。

検査中は、行動や症状についての記録をしていただきます。

(血圧変動との関係を調べるためですので、出来るだけ詳細な時間を記録していただきます。)

翌日の同時刻に機械を外すために来院していただきます。

検査にかかる時間は装着と説明で15分前後です。

※上下別々の着替えやすい服装で来院下さい。

※装着時、入浴はできません。

定期的(日中は30分毎、夜間は60分毎)にカフが自動で締まり血圧を測定しますので、血圧測定中は安静を保っていただきます。日常生活中の検査になりますので、普段と同じ生活をしていただきます。

動脈血酸素飽和度(SpO2)検査

パルスオキシメーター、リストックス

パルスオキシメーター、リストックス検査とは

経皮的に、血液中の酸素の濃度を調べる検査です。

肺から取り込まれた酸素は、赤血球に含まれるヘモグロビンと結合して全身に運ばれます。酸素飽和度(SpO2)とは、動脈血の中を流れている赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に、酸素が結合しているかを皮膚を通して測定します。酸素飽和度は肺や心臓の病気で酸素を体内に取り込む力が落ちてくると下がります。また睡眠時無呼吸症候群の簡易検査にも利用します。

検査の流れ、所要時間(パルスオキシメーター)

来院していただき、機器の使い方の説明の後、機器をお貸しします。

夜間就寝時にご自身で装着、計測していただき、翌日の起床時に終了となります。

機器は翌日、患者様の都合のいい時間や、SAS入院時に返却していただきます。

検査の説明の時間は5分ほどです。

検査時間は、患者様の就寝時間によりますが、5時間以上の測定をお願いしております。

検査の流れ、所要時間(リストックス)

指先にセンサーを、手首に機器を装着し、24時間過ごしていただきます。

測定中は、お食事や運動などの行動の記録や、酸素ボンベを使用されている方は酸素使用量を記録していただきます。

翌日同時刻に来院していただき、機器を外して終了となります。

装着時間は10分ほどです。